一宮市恵林寺のブログ

愛知県一宮市恵林寺と関口道潤に関する坐禪会の提唱その他を紹介します。

2017年07月

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 サラノキの若芽が生えそろいました。これは仏陀世尊入滅のクシナガラに降り注いだ、いわゆる「沙羅双樹の花」の木です。
 私は11年以前から、ほぼ毎年、沙羅の種子を取り寄せ、育苗床に播いておりますが、この沙羅(shorea robusta,sal tree―サラノキ)の種子は発芽率が非常に悪く、100粒の中、5~6粒が発芽すれば良いものと思っておりました。確かにこの種子はネパールの世界自然遺産「チトワン国立公園」等の熱帯雨林で結実し、翼果となって風に吹かれて運ばれ、湿度が極めて高い場所に落ちて発芽するようです。私の承知している所では、落果から一週間から二週間で枯死してしまうとのことです。ですから私の所でも毎年、それほど多くの稚苗を得ることがありませんでした。
 今年も150本程の種子を入手して播きましたが、今年は少し手順を変えました。それは入手の日から二昼夜、浅めの容器に水を入れて種子を浸し、その後少しの水分を保ったトレーに移し発芽の様子を観測したところ、1週間ほどして、少しずつ確実に気根を出しました。そこですかさず鹿沼土を育苗ポットに入れ、その上に種子を差し挟む様に植え込み、その後水苔で、種子を保護するように表面を覆いました。その後20日ほどしたら、確実に若芽が地中から生えました。それもほぼ100本程、今年の発芽率は例外的です。長いこと続けているとこんなこともあるのですね。今年はインドボダイジュ、無憂樹の他に沙羅の苗木も無償で頒布できそうです。希望の方は予めwerinjun@yahoo.co.jpまで直接お申込み下さい。三大聖樹をまとめてお送りすることもできそうです。なおお送りできるのは日本国内居住の方に限ります。

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 私の所にはいろいろなボダイジュが植えてあります。最も古いのは.ぅ鵐疋椒瀬ぅ献(写真左上、学名Ficus religiosa)その次は▲戰鵐ルボダイジュ(写真右上Ficus.bengalensis)、これらはいずれもクワ科イチジク目の熱帯性です。三番目はボダイジュ(写真左下、学名Tilia miqueliana中国原産種)、その次はぅ札ぅ茱Ε椒瀬ぅ献(写真下中、学名Tilia miqueliana別名セイヨウシナノキ)、最後はゥ轡淵離(写真右下、学名Tilia japonica日本原産種、私に名づけてニホンボダイジュ)、この三種はいずれも耐寒性にすぐれたシナノキ科ですが1998年に公表されたAPG体系ではアオイ科シナノキ属というのだそうです。趣味の人間にはどちらでも良いのですが、その葉の大きさが.ぅ鵐疋椒瀬ぅ献紊最も大きく、順次小さくなってゆき、ゥ轡淵離の葉が最も小さいようです。
 シナノキ科系のボダイジュは花の色がいずれも白から浅黄色→黄色と変化します。ボダイジュの花は締まった花房、樹形はすらっとしてまっすぐ高く伸びます。ぅ札ぅ茱Ε椒瀬ぅ献紊硫屬肋し開き気味です。樹形は比較的扇状に枝を伸ばしてゆくようです。なおゥ轡淵離は最近入手したばかりですので、まだ開花しませんが、ウエブ等で検索するとその花はほとんどぅ札ぅ茱Ε椒瀬ぅ献紊剖畛?靴討い泙后私の知人から疑問を寄せられたボダイジュの違いに就いて幾らかの回答となったと思います。

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